アーキタイプ ”Nature child/自然の子供”

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誰もが12のアーキタイプを持って生活をしています。そしてそれぞれのアーキタイプには陰と陽の特質があり、幸せをもたらしたり問題を起こしたりします。


これまでサバイバルアーキタイプの一つである子供のアーキタイプの中の、永遠の子供、魔法の子供、独立した子供、傷ついた子供、そして孤児のアーキタイプをご紹介しました。

私たちは誰もが、内側に潜めた成長しきれていない子供のアーキタイプを持ち、それは大人になってからも意思決定や行動などに現れます。

自分の子供のアーキタイプを知ろうとする場合、子供の頃から何に強い興味を覚えたか、また何に対する感情が一番大きかったかど、周りからは理解してもらえなかった、自分の心をときめかせた瞬間や、それに対する感情などを認識する必要があります。

今回は自然の子供のアーキタイプを取り上げたいと思います。

自然の子供のアーキタイプは、猫が好きとか山にハイキングに行くのが好きとかで、選べるものではありません。

自然の子供のアーキタイプは、テレビシリーズの「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」でお馴染みだったムツゴロウさんや、チャールズ・ダーウィン、最近では15歳で環境問題に取り組む、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんなどが挙げられます。

自然の子供のアーキタイプを持っている誰もが、自然の多い環境に住んでいるわけでは無く、都会に住んでいても草木のある暮らしを求めたり、動物園に行くことが好きだったり、はたまた自分の家が猫屋敷に変わってしまう人までいます。

自然の子供のアーキタイプの特質は、人間の物理的な世界よりも自然界に強く興味を持ち、また自然の中に自分の魂の安らぎと安全を感じます。

自然の子供のアーキタイプの陽の特質は、自然の強さや残酷さの中での生と死の部分向き合う力があり、自然の中から生きるヒントを得ることで、大自然のように破壊されても復活する強さがあります。

また、自然の力に敏感で、傷ついた動物を保護して自然に帰したり、人間の手で破壊された自然を修復しようと努力をします。

自然の子供のアーキタイプの陰の特質は、自然を軽々しく受け入れてしまい、十分な下準備をせずに山に登ったり、野生の動物をペットのように扱ったり、自然を愛するばかりに警戒心に欠ける行動を取るところがあります。

また、あまりにも自然保護に気を配りすぎて、日常生活を送る上で周囲がついて行けないほど、自然に対する責任感が強くなり、大好きであるはずの自然を満喫することさえも出来なくなるところです。

自然の子供のアーキタイプのチャレンジは、自然界と人間界とのバランスを取りながら生活をするところにあり、自然界の美しさと激しさの両方を愛し、人間界から完全に離れて生活をすることも出来ないことを理解した上で、人間界も自然界の中にあることに気付き、それを受け入れなければならないところにあります。

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Nature child/自然の子供:自然の全てのものと繋がりたい。

自然界の営みに強く感動し、自然界は自分の居場所と思える。

陽の特質=大自然のように破壊されても復活する強さがある。

物質欲よりも自然界に強く興味を持ち、生と死を生きる営みの一つと受け入れられることが出来る。     

陰の特質=自然を守る行為と思い込み、逆に悪影響を与えていることに気づかない。

自然の世界と人間の世界の間で、上手く生きることに必要なバランスが取れない。