アーキタイプ ”Orphan child/孤児”

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誰もが12のアーキタイプを持って生活をしています。そしてそれぞれのアーキタイプには陰と陽の特質があり、幸せをもたらしたり問題を起こしたりします。


これまでサバイバルアーキタイプの一つである、子供のアーキタイプの中の永遠の子供、魔法の子供、独立した子供、傷ついた子供のアーキタイプをご紹介しました。

私たちは誰もが、内側に潜めた成長しきれていない子供のアーキタイプを持ち、それは大人になってからも意思決定や行動などに現れます。

自分の子供のアーキタイプを知ろうとする場合、子供の時には言葉で表現できなかった感情が、大人になってからどの様な時に湧き上がり、どの様な言葉を持って表現するかを知る必要があります。

多かれ少なかれ、誰もが子供の頃から消化されない感情を引きずったまま大人になり、無意識に生活の中に入り込んでいます。


今回は孤児の子供のアーキタイプを取り上げたいと思います。

孤児のアーキタイプは、前に紹介した「独立した子供」のアーキタイプと、一早く責任のある大人になることを望むところが重なりますが、大人になるための成長過程で、なぜそれを求めるかが異なります。

孤児のアーキタイプは、オズの魔法使いの主人公のドロシーが、自分の居場所を求める旅に出るお話や、醜いアヒルの子などの童話でもお馴染みです。

孤児の子供のアーキタイプは健康な家族構成の中で生まれ育っても、家族の一員ではないように感じる精神状態に反映されるとこともあります。

孤児のアーキタイプの特質は、家族の輪に入れないと感じることから、早い段階で外に自分の居場所を作るために早く成長しようとします。

孤児の子供は成長の過程で、自分を受け入れてくれる居場所を与えられることが芯の望みであり、大人になってからも、常に自分の魂の安らぎと安全を感じることの出来る、居場所を作ることを目標とします。

孤児のアーキタイプを持っていることに気付くには、子供の頃の思い出を振り帰る必要があります。

特に注意するところは、家族の一員として受け入れられていないと感じる事があったか、例えば橋の下から拾って来た子供と呼ばれたり、自分の居場所はここではないと感じるなどの、心の痛みや不安を経験したかなどに注意を払ってみましょう。



孤児のアーキタイプの陽の特質は、精神的な回復力があり、共感度が高く現実的、勤勉で冷笑的です。

五感が鋭く誰とでも繋がることができ、常に周りに支え合える友達や仲間がいます。

階級や権力に不信感を持ち、古典主義とエリート主義を強く嫌がり、公平であることにこだわります。

例えば孤児のために学校やサークルなどを作ったり、学校が終わってから子供たちのための居場所を作ったりと、自分が居場所を求める中で身に付いた経験をが行動に出ます。



孤児のアーキタイプの陰の特質は、見捨てられた感覚から抜け出せず、理想的な成熟過程をコントロール出来なくなったり、家族以外に居場所を求めようとします。

孤児の子供がカルトのような支援グループに入るのは、成長過程で学ばなければならないプロセスを踏むことをせずとも、家族のように受け入れてもらえる居場所を提供されるからです。



孤児の子供が居場所を探す事に成功するには、この世に一人で生き残るための恐怖との戦いに挑まなければならず、その様子はアニー、リトルマーメイド、ハリーポッターのような物語の主人公としても紹介されています。

孤児のアーキタイプを持つ人には夢を語る余裕はあまりなく、常に現実の中から自分の安心安全を求めるため、ロマンに欠けるところがあります。


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Orphan child/孤児:世界は寂しく孤独なところ。

子供の頃から精神的に家族に属しないと感じ自立する方法を求める。

陽の特質=生きるという不安を克服するために、時々に合わせて独立した生き方を学ぶ。

     頼りにされる現実派。

陰の特質=放棄されたと感じることが、人間としての成長を妨げる。

     居場所を求めるがゆえ、不適切な集団に家族の温かみを求めることがある。

     ロマンに欠ける。



自分がどんなアーキタイプを持っているか、気になりませんか?

12のアーキタイプを知ることで、困難を生む悪いクセやパターンを変えることができます。

アーキタイプリーディングに関してご興味のある方は、alliswellcoaching@gmail.comまでEmailでご連絡ください。